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 上の湯共同浴場の隣に石鳥居と石段が山に向かって続いている。

 その入口に「火禾葉山」と掘られた石碑がある。

 「秋葉山」とは静岡にある火伏の神様が祀られる秋葉山神社の名前で、 江戸時代中期に肘折村全村を焼き尽くす大火が3度も起き、困った村民が松島瑞巌寺の南山和尚に托蒙を依頼した。その際和尚は「秋」の字を逆に「火禾」と書いた。 なぜ逆に書いたのか問うたところ和尚は「秋は紅葉なり。紅葉は全山紅く大火を連想させる。ゆえに逆に書いた。と申されたという。この石碑の字は南山和尚の筆跡をそのまま模したと言われる。

 托蒙した書は村井六助に保存されているという。

by ゴロー