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肘折温泉の源泉

肘折温泉では一部自家源泉を保有しているが、基本的には3本の自噴している源泉を各施設が組み合わせをアレンジして引き込んでいる。 泉質名は「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉」、源泉温度が高いので各施設が様々な方法で温度調整をしている。この調整のおかげで施設毎の違いが出てくる。また、3本の源泉の組み合わせ如何によって濁りや匂いも変化するのも興味深い。 泉質名には現れてこないが、カルシウムの含有量もしっかりあり、食塩泉の保温効果・ 重曹泉の美肌効果・重炭酸土類泉の鎮静効果がミックスされたマルチな効果が期待される力のある湯であろう。

肘折温泉で味わえる共同源泉にはあと2種類ある。

上の湯系の3本はミックスされて貯湯槽にためられ混合して利用している。
以下の写真は、大蔵村消防団第七分団の倉庫裏にある肘折温泉のもう一つの源泉井。

 

メインの組合泉と違い、鉄イオンを含んでいない為濁りが少なく、肌さわりに引っ掛かりの薄いのが特徴。上の湯源泉井は3本あるが、上の湯共同浴場と旅館亀屋にだけ配湯されている希少な源泉。是非とも旅館の湯と共同浴場の湯に入って違いを味わって欲しい。

黄金温泉は数本源泉があるのだが、現在残されている旅館金生館とカルデラ館で味わえる1号泉と7号泉のみで、あとは近所の民家で利用している。

ちなみに現在旅館などで使用されている一般の方が利用できる源泉は以下のとおりである。

★共同源泉(2号、3号、5号)
  →3・4号泉が枯れたため、現在は2号と5号を利用
★共同源泉(上の湯系1号、2号、3号)
★黄金温泉1号源泉、7号源泉
☆元河原湯源泉(元河原湯)
☆三春屋源泉(三春屋)
☆幸の湯源泉(若松屋村井六助)
☆洞窟巖湯源泉(松屋)
☆大友屋源泉(大友屋)
☆松井源泉(松井旅館)
☆松屋1号(つたや肘折ホテル、つたや金兵衛、松屋)

★は共同源泉、☆は独自源泉

流石、肘を折った老僧がこの湯に浸かったら傷が癒えたという言い伝えが残る歴史ある温泉地である。

by ゴロー、T-K

肘折温泉の共同湯

肘折温泉には昔から3つの共同浴場があった。一番歴史が古い上の湯浴場は温泉街のシンボルで大きくそびえたっている。また、それ以外に仙氣湯(以前は別の場所にあり下の湯と言った)と河原湯共同浴場がこぢんまりとある。以前は3つとも観光客に開放されていたが、利用客のマナー低下と管理の問題から最近では上の湯以外の浴場の表記が公式パンフレット(2019年)の上から消えてしまった。浴場自体がなくなってしまったのではなく、実際は現在もカードキーによる地元民の運用は続いているため「名目上ジモ専化してしまった」ということで本HPでは取り扱いを避けています。

したがって、現在の日帰り温泉施設は。

 公衆浴場的なものとして・・・・上の湯
 センター系施設として・・・・・いで湯館、カルデラ温泉館

と、3つの日帰り施設が運用されている。どの浴場も終了する時間が早いので気を付けるようにしたい。

by T-K